柔道男子100kg超級で原沢久喜が銀メダルを獲得した。


決勝では王者リネール(フランス)の「負けない柔道」の前に屈したが、これまで大外刈りや内股で相手をねじ伏せる豪快な柔道で君臨してきたリネールにこういう柔道をやらせたのは、原沢の実力を認めたからとの解釈は考え過ぎか?
でも、こういう柔道を観せられると、一気に醒めてしまうことも確かだ。組んで技の攻防を主体とするようなルール改正も、選手個人やその国の考え方次第と言うこと。
山下泰裕や斎藤仁なら、それでも打ち破っていただろうから、原沢を筆頭とした重量級の選手は鍛錬を積むしかない。
ところで、原沢が銀メダルをとったことで、男子柔道は出場7人全員がメダルと獲得した。金・2個、銀・1個、銅・4個という好戦績。(ロンドンは銀・2個、銅・2個)
全階級メダルは現行階級になってから初の快挙だ。
前回ロンドン大会で金メダル「0」に終わった男子柔道の再建を託されて就任した井上康生監督が男泣きしていたが、柔道監督の重さを思わせる光景だった。
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