参院選の結果を受け、朝日新聞、東京新聞が異常ともいえる社説を載せたことは書いた。
(「朝日新聞悔しいのぉ~(爆)」「自惚れるな! 東京新聞」参照)

それに比べ、左派系でも毎日新聞は多少まともなことも言っている。7月11日社説「改憲勢力3分の2 まず自民草案の破棄を」

改憲勢力が3分の2を占めたことから、改憲議論が出てくることを覚悟したようだ。朝日・東京と違い、毎日は憲法審査会での議論まで認めないという姿勢ではない。素直に評価してあげる。

しかし、その議論のたたき台が自民党の憲法草案になることを極端に恐れている。

毎日新聞は言う(ちょっと長くなるが)。
「自民党草案は、前文で日本の伝統を過度に賛美し、天皇の国家元首化や、自衛隊の『国防軍』化、非常時の国家緊急権などを盛り込んでいる。さらに国民の権利を『公益及び公の秩序』の名の下に制限しようとする意図に貫かれている。明らかに近代民主主義の流れに逆行する」

どの項目が「近代民主主義」に逆行しているのかよく分からない。もしかしたらすべてを言ってるのかもしれないが。

天皇を国家元首と規定してはいけないの? じゃあ、英国やオランダ、ベルギー、デンマークなどの欧州諸国、タイ、ネパール、ブータンなどのアジア諸国、サウジアラビア、カタール、UAEなどの中東諸国は近代国家ではないのか?

自衛隊を国防軍にしてはいけないのか? 国を守る軍隊を曖昧な立場にしておくことの方が、いざという時にどんな不都合な事態を招くかは明らかだ。心配なら(何を心配しているか分からないが)、憲法で制限を掛ければいいではないか?

国家緊急権はなぜいけないのか? 世界の主要国で国家緊急権が規定されてない国があるか? ないだろう。

近代民主主義の流れに逆行するなどとは詭弁である。議論は避けられないが、議論しては嫌だという、回りくどい言い方か?

なぜ左派系新聞・メディアは、国民を信用しないのか? 最終判断は国民投票である。例えば、「徴兵制を敷く」なんて憲法草案が通る訳もない。国民はどんな改正案であっても、まともな判断をする。

国民の方が世界情勢、特に東アジア情勢など、きちんと判断している。左派系新聞の方が特定国の利益にばかり目が行き、逆に目が曇っているとしか思えない論調が目に付く。

お前らが思っているほど国民はバカじゃない! なめるのもいい加減にしろ!! と言いたい。