参院選の結果、共産党は6議席にとどまった。選挙前の予測では2桁に届くというのもあったことを考えると、少ない議席数だった。オレから言わせれば、まだ異常な数字だけど。

共産党が伸び悩んだ理由は明らかだ。6月26日のNHK日曜討論での「人を殺す予算」発言。防衛費に関する発言だが、こんなバカな発言をする政党が支持されるわけがない。

さらには「自衛隊は違憲だが、活用はする」。こんな勝手な言い分が通るとでも思っているのか? それに、活用すると言った瞬間に共産党の見せかけの「護憲」ぶりがあぶり出された結果となった。

共産党の小池が言っていた。「今すぐ自衛隊を廃止できるわけがないでしょう」。その通りだが、これこそ共産党の矛盾が現れた瞬間だった。矛盾を指摘されると、「その矛盾を作ったのは自民党政権だ」と強弁。つまり、自民党政権が改憲してこなかったのが悪いということか?言うに事欠いて・・・。

護憲と言いながら、違憲の自衛隊を使う。こんな矛盾を国民が気づかないとでも思っているのか。国民を甘く見てもらっては困る。この矛盾は、共産党が違憲だと言い反対している安保法制に関してもご都合主だとばれてしまった。

共産党は、即刻自衛隊を廃止すると言わねばならない。それを言っても、コアなファンは付いて来るだろう。しかし、その先に待っているのは社民党化だけど。

今回の参院選は、ある意味共産党の欺瞞が暴かれた選挙であった。暴かれたというか、自ら墓穴を掘ったと言ったほうがいい。

ついでに、地方組織が「変に」頑張った成果でもある。小学生相手に
「お父さんやお母さんが戦争で死んだら困るでしょ」
「爆弾が落ちてきたら嫌でしょ」
などと言って、安保法制反対への署名を求めたことも明らかになった(昨年の出来事だが、良いタイミングで明らかになった)。非常識極まりないことをやっている組織だというこもばれてしまった。

最近共産党が躍進していたのは、若干左寄りの無党派層が支持していたからだ。民進党(旧民主党)が余りにも情けなさ過ぎたという副産物ではあるが。

これだけ共産党の欺瞞性や異常性が明らかになったのに、支持を続ける無党派層はもういない。共産党にとって今回の参院選は、議席は増やせたが党勢が下降に向かう分岐点となるだろう。