「カエルの楽園」を読んだ全体的な感想を前回書いたが、今回はその中に出てきた印象的なセリフを書いておこうかなと思う。(「『カエルの楽園』を読んだ」参照)
特に他意はない。少しネタバレしてたらゴメン。
某国代表
「謝れば許してもらえると思ってるんだろうが、俺様は許さんぞ。絶対に許さないから覚えておけ。俺様の国はエンエンという国だ。エンエンは世界で最も偉大な国だ」
某メディア代表
「この国はますます悪くなっています」
「ナパージュのカエルたちを放っておくと、また周辺のカエルたちに争いをしかけるようになります」
「わたくしがみんなの考えが正しい方向に行くように指導しているのです」
「わたくしが(元老たちを)常に監視しているのです」
「オレがその気になれば、お前などナパージュで生きていけなくしてやることもできるんだぞ」
「天下のデイブレイク様に意見して、ただですむと思っているのか。お前など葬り去るのは簡単なんだぞ!」
「被害者が嘘を言うはずがありません」
「ウシガエルは平和を愛するカエルだからです」
「いっそウシガエルに譲ってしまったら、と夢想します。そして『友情草むら』と名付けるのです」
「わたくしはウシガエルの皆さんがナパージュを統治しやすいように、皆さんの敵を一匹残さずお教えします」
某議員代表(三戒派)
「ウシガエルは友好的なカエルである。」
「我らはスチームボートの背中に乗せられて、世界中で争うことになる」
「最善の結論が出るまで、何日でも話し合えばいい」
「(ウシガエルが崖を登ってきても)話し合えばいい」
「誠心誠意、話し合えば、争いは回避できるはずだ」
「(三戒破棄は)反対だ! 絶対に反対だ! 死んでも反対だ!」
「ウシガエルにはナパージュを奪うという意思はないからだ」
進歩的知識人代表
「ウシガエルが『もういい』と言うまで謝らなければならないのです」
「ウシガエルが攻めてきたら、無条件で降伏すればいい」
「わたしは他のカエルを殺すくらいなら、殺される方を選びます」
某キャスター代表
「平和が壊れるのは、平和を望まない心があるからです」
「襲われたって争いにはなりまえせん。ぼくらが争わなければ、争いにはならないからです」
「三戒を守って、この国が滅んでもいいじゃありませんか」
某若者代表
「ぼくはウシガエルと仲良くできる自信があります。彼らと一緒に歌を
うたい、友だちになります」
某議員代表(反三戒派)
「ウシガエルたちには、三戒を守る義務がないということです」
「三戒のために国が危うくなっても、三戒を守るんですか?」
某防衛組織代表
「ぼくらはこの国では誰にも理解されない嫌われ者さ」
「以前は『暴力の道具』なんて呼ばれていました」
作者の声
「三戒をないがしろにしたツチカエルは、まともなツチカエルではないという烙印を押される」
「ウシガエルの奴らは根っからの嘘つきだ。その嘘を広めたのはデイブレイクだ」
「デイブレイクはナパージュの悪口が大好きなんだ。ナパージュのカエルを貶めるためなら、どんな嘘もつく」
「デイブレイクは嘘をつかないと思われている。実際は大嘘つきなのに!」
「俺から言わせれば、どいつもこいつもカエルのクズみたいな奴だ」
「ひどい国だが、俺はこの国が好きなんだ。それにここが俺の国だ」
もっといっぱいあるけど、長くなったのでこのへんで。
ところで、最終的にはこの2つのセリフに行きつくと思う。
「三戒のために国が危うくなっても、三戒を守るんですか?」
「三戒を守って、この国が滅んでもいいじゃありませんか」
オレは前者派だが、この先どうなるんだろうね。
コメント