朝日新聞が昨年11月に悪質な難民「扇動」報道をしている。一昨年の難民認定数がたったの11人と欧米諸国と比較し極端に少なく、国際社会から批判を浴びているというもの。
(「悪質な朝日新聞の難民報道」参照)
難民認定されなかった人たちは、要件を満たしていなかったからでしかない。それなのに、朝日新聞は今度はAERAを使って、またまた扇動記事を書いている。
AERAはひとりのアフリカ人女性の例を挙げ、「来日早々ホームレス状態」「やっと迫害を逃れたのに、雨を遮る傘もない」などなど、女性があたかも日本が難民認定しないから、この事態に陥っているかのごとく書いている。
しかし、アフリカ人女性は来日早々所持金が尽き、こういう事態になってしまったので、日本の難民認定とは何の関係もない。
また、女性は「母国で望まない結婚と性器切除を強要され」という理由で日本に逃げてきたらしいが、これが難民の定義に当てはまるかすら検証もしていない。
そもそも難民とは「人種・宗教・国籍・政治的な意見などを理由として迫害の恐れがあり、国の保護を受けることができない者」である。女性の境遇は同情すべき内容なのだろうが、だからと言ってまだ難民申請もしていない女性を例に挙げることに、特定の意図があるのは見え見えである。
朝日新聞(AERA)が、日本の難民認定システムが厳しすぎ、しかも時間がかかりすぎると批判することは自由である。しかし、難民の定義に当てはまるか不明な事例(しかもそれを検証もせず)を引き合いに、情緒的に日本批判へ誘導しようとする姑息なことをやるのは許すわけにはいかない!
これは一雑誌の記事とは言え、悪質極まりないものだ。朝日新聞は堂々と主張すればいいじゃないか。「難民は無条件ですべて受け入れよ。それが日本の役割だ」と。(それが一般国民に受け入れられないことは明らかだが)
朝日新聞(AERA)は、実はよく分かっているんだと思う。難民申請している人たちがどんな理由で申請し、それが難民の定義にほとんど当てはまらないことが。だから情緒的に「可哀そうでしょ」としか書けないのだ。
過去記事「悪質な朝日新聞の難民報道」にも書いた難民申請理由の例。
「イスラム教からキリスト教に改宗したので迫害を受けている」という中東出身の人は、単に酒を飲むために改宗しただけの人だった。
「同性愛者なので国に帰れば殺される」というアフリカ出身の人は、日本国内で結婚して子どももいた。
「ラーメン屋で働いているが、店主が倒れてしまい後を継くため日本に居たい」という東南アジア出身の人は、単に日本で働きたいと言っているだけである。
もちろん、すべてがこういう人ばかりではないだろうが、朝日新聞はこういうことは絶対に伝えない。朝日新聞よ、もう日本批判で飯を食っていこうとすようなことはやめ、きちんとした新聞(子会社の雑誌含む)にいい加減なれよ。まあ、無理かな・・・。
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