1月8日に女子プロレスラー・亜利弥’(ありや)の20周年記念興業が行われた。亜利弥’は1996年4月にJd’でプロレスデビューし、現在はフリーとして活躍している。
亜利弥’は昨年、自身が乳がんのステージⅣであることを公表している。ステージⅣとは他の臓器や骨などに転移が認められるレベルである。本来なら20周年は4月になるのだが、今の体調が維持できるであろう1月に興業をすることに決めた。
とは言え、日常生活においても、がんから来る全身の痛みと闘っている亜利弥’にとっては、プロレスの試合をすること自体がどんなに大変なことか・・・。
医師からは「今のスピードで転移が広がると、おそらく桜は見られないでしょう」との宣告を受けているが、「でも、私は桜が散るのを見ます」 と、がん克服への強い意志を見せている。
記念興業には、興業開催を全面的にバックアップした田中将斗や大仁田厚、女子プロレス界のレジェンド・ジャガー横田やダンプ松本らも参戦した。
亜利弥’はストリートファイト有刺鉄線ボード6人タッグデスマッチを行い、有刺鉄線ボードに叩きつけられるなどしたが、最後は気力で勝利し20周年興業を自らの勝利で飾った。
同じ乳がんで闘病中の北斗晶からも「本当の敵であるがんをたたきのめしてください」とエールを送る手紙が届いた。
亜利弥’は20周年の節目の年に自主興行を開き、その大会を最後に引退しようと考えていた。しかし「乳がんを克服して復帰する」という新たな目標ができただけに、引退は先送りされた。
がんを克服し、25周年、30周年大会も開催して欲しい。
頑張れ! 亜利弥’!!
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