「原発事故後の被曝、初の労災認定 白血病の元作業員男性」と朝日新聞が大々的に報じた(上記は見出し)。

記事にはこうある。
「10月20日に厚労省は、福島第一原発の作業で被曝した後に白血病になった元作業員に対して、労災認定をしたと発表した。原発事故へに対応に伴う被曝と作業員の疾病に一定の因果関係があるとして労災が認められるのは初めて」

この記事を書いたのは大岩ゆり。ここまでを読めば、「原発作業により被曝し白血病になった」と誰もが理解するだろう。

これは、大岩というか朝日新聞が「因果関係があって欲しい」との願望が書いてあるだけなのだ。厚労省は、「科学的に被曝と健康被害の関係が証明されたものではない」と否定している。そりゃそうだ、白血病の発症メカニズムが解明されていない現在、医療関係者を含めて誰も科学的に証明できない。

以前、報ステで古舘が「証明できないからと言って、ないとは言えない」と尤もらしいことを言っていたが、これを言い出したら何でもありになる。例えば、「幽霊の存在」「UFOの存在」「黒魔術」「黒猫が前を横切ったら不幸がある」「カラスが鳴いていた土地の地主さんに不幸がある」とかと同じレベルの議論になる。

話を戻すと、大岩の記事は、実は逃げ道が作ってある。放射線作業従事者の労災認定基準も書いてあれば、厚労省の見解もしっかり書いてある。

なのに、見出しに「原発事故後の被曝、初の労災認定 白血病の元作業員男性」と大々的に書き、記事の前半で「被曝と作業員の疾病に一定の因果関係がある」とミスリードしているのだ。こういうのを悪質な扇動デマ記事と言う。

まるで朝日新聞は作業員が被曝して白血病になった方がうれしいかのような記事である。心配しているふりをして、不安を煽っているだけである。本当に悪質だ。こういう風評被害的なものに苦しんでいるのは福島県民である。

そう言えば、「美味しんぼ」で話題になった福島での鼻血問題でも、朝日新聞は大はしゃぎで雁屋哲などと風評被害を垂れ流していたな。(当時SNSなどに鼻血の写真をアップしていた山本太郎やどこぞの元町長だったか村長は、いまも鼻血が出ているのか? いい加減で無責任な連中だ!!)

しかし懲りない新聞だ。吉田元所長の調書を恣意的に悪意をもって歪め、逃げられなくなって取り消したのを忘れたのか?

相変わらず自社のプロパガンダのためにはデマも書く、捏造もする、扇動記事などお手の物といったところか?