安保法制の審議が大詰めを迎えていた9月15日の産経新聞に、世論調査の結果が載った。

その内容(概略)は、
安保法制反対デモに参加したことがある 3.4%。
デモへの参加者の支持政党・共産党41.1%、社民党14.7%、
民主党11.7%、生活の党と(後略)5.8%。
つまり、「一般の市民」が参加しているのではなく「特定政党の支持者」が参加しているというもの。これは大多数の普通の日本人が感じていたことだが、数字として出されることで、すごく納得したものだ。

ところで、これを受けて毎日新聞が発◯してしまった(笑)。「安保法制反対」を紙面の軸とし、反対デモには「一般市民が多数参加」としてきた毎日新聞。

毎日新聞は9月17日、世論調査室長・平田祟浩の
「安保法制反対デモの評価を歪めるな」というWEB版記事で反論した。
「デモに参加しているのはたった3.4%に過ぎないと言いたいのだろう」
「1000人の調査で3.4%なら、1億人なら340万人だ。これは大変な数字だ」
「1000人程度の調査なら3~4%程度の誤差は出る」
「3.4%という小さな数字を根拠にデモの参加者はごく少数の人たちというイメージを強引に導き出している」

最後には「世論調査の社会的な役割とはほど遠い『扇動記事!』」ときた。

なんなんだ、この支離滅裂っぷりは。「たった3.4%」「3.4%という小さな数字」と言ったかと思えば、「3.4%は大変な数字」と言ったり。あげくには「3~4%は誤差だ」と言う。何が言いたいのか??? こんな矛盾したことを1つの記事の中で堂々と主張する。これを支離滅裂と言わずなにを言う。もう笑うしかない。

毎日新聞も毎月世論調査を行っている。毎日新聞の理屈で言えば、1000人程度の世論調査では3~4%の誤差が出るのだから、少なくとも5%以上の数字しか扱えないはずだ。しかし、7月の調査では「安倍内閣の不支持上回る」という見出し。見ると、支持率42%、不支持率43%。

1%差は「たった」なのか「大変な数字」なのか?それとも「誤差」なのか? こういう反安倍内閣ネタでは、1%は「大変な数字」らしい。だから見出しに取り、大きく報道する。

9月の調査では、安倍内閣の支持率が8月と比較して3%上昇しているが、これは記事を詳細に読まないと分からなくなっている。

この3%は「たった」なのか「大変な数字」なのか?それとも「誤差」なのか?こういう安倍内閣の良いネタは「たった」であり「誤差」らしい。だから見出しにも取らない。

こんなことをやっている毎日新聞が、他紙の世論調査記事に対して、論評すること自体が間違っている。しかも産経新聞の調査を「扇動記事!」とまで書いたのだから、もっとましな言い分があるかと思ったら、この程度である。なんとレベルの低い新聞なのか・・・。