前回、国連総会での周近平の演説中、聴衆者がガラガラだったことを書いた。
(「哀れな周近平」参照)

それで思い出したんだけど、9月3日に行われ「抗日70周年記念式典」の軍事パレード。この時、周が左手で敬礼したとちょこっと話題になった。

周近平 (2)
中国でも「間違った」「敬礼の仕方も知らないのか」「左利き」などなど、いろんな憶測が飛び交った。

中国共産党機関紙・人民日報は、中国版ツイッター「微博」で「陸海空3軍の兵士に手を振ってあいさつしていただけだ」と伝えた。「敬礼」ではなく「手を振った」のだ、ということらしい。

実は、この直前にちょっとした「事件」があり、パニクッっていたことが原因らしい。

周近平 (3)
先の左手を上げている写真もそうだが、オープンカーに乗っている周の顔は生気がないし、不機嫌そうでもある。

それは、周の車列前に陳情者が飛び出し直訴に及ぶということが発生していたのだ。周はこれを「暗殺者」と勘違いし、ショックで顔がこわばってしまった。

しかもこの陳情者は、自分たちの無実を訴える書類を包んで、抱えて飛び出してきたため、爆弾を持っていると誤解されやすい格好だったのもその一因のようだ。つまり、左手での「敬礼」の真相は、暗殺者に狙われたというショックで気が動転し、左手で敬礼してしまったということ。

国の威信とともに、自身の威信も兼ねた閲兵中に「暗殺者」が近寄ってきったら、それは生気のない顔にもなるし、不機嫌にもなるわな。

改めて中国内でのいろんな腐敗による国民の怒り、軍や武装警察の警備の緩みなど、身に染みたことだろう。でも周よ、警備責任者の首を飛ばしても何も変わらないぞ。