2022年の冬季五輪が北京に決まった。候補地が北京とカザフスタンのアルマイトの2都市しかなく、どちらを選んでもいろいろ言われることになるので、国を挙げて確実に開催できる北京を選んだということだろう。

北京はほとんど雪が降らないので、ほぼ人工雪の大会になるみたいだけど、そんな冬の大会は視たくないのが本音だけどね。まあ中国のことだから、国の威信をかけてやるだろう。

で、タイトルにある「IOC(国際オリンピック委員会)は腐っている」というのは、北京を選んだからではない。選考途中で離脱していったオスロ(ノルウェー)がIOCの委員連中が懲りてない証拠を暴露したからだ。

IOCがオスロに突き付けた要求は
①王宮か五輪組織委員会が費用を負担するカクテルパーティーを開催すること
②道路にIOCメンバー用の専用レーンを設けること
③五輪組織委員長とホテル支配人の「歓迎の言葉」をIOCメンバーの部屋に季節の果物とともに置くこと

IOCメンバーがオスロを視察に行った時の対応要求だ。相変わらずこんなことをやらせようとしていたのか? 勘違いも甚だしい。

IOCの汚職と言えば、2002年のソルトレイクシティ―招致に関する買収スキャンダルが有名だ。その後、改革したと言いながら2012年ロンドン招致時も、エージェントが買収行為を工作していたと言われている。

それにも関わらず、パーティを開けだ、渋滞に巻き込まれないよう専用レーンを作れだ、歓待しろだ、好き勝手やってる実態が明らかになった。ある意味、自分たちを特権階級だと自負し、尽くされるのが当たり前だと勘違いしている連中の集まり。

2020年東京五輪招致費用約70億円(1ドル90円の時代)のうちどれくらいがIOC委員個人へ流れたんだろう。

個人的に東京五輪の開催には賛成だし、新規施設の建造などでの支出により経済が活性化する面も肯定しているが、IOC委員が懐を潤していることがあるなら、それは徹底的に追及すべきだと思う。