トヨタ元役員・ジュリー・ハンプが「起訴猶予」になったことは書いた。
(「トヨタ元役員に対する大甘処分は何?」参照)
これで、ちょっと思い出したことがある。ある特定郵便局のドラ息子が、客の持ち込んだ書き損じのはがきを再度別の郵便局に持ち込み交換していた、として逮捕されたことがあった。書き損じのハガキは1枚5円の手数料を払えば交換してもらえる。これを悪用したものだ。
自分の郵便局に持ち込まれた書き損じのはがきをとっておき、後で別の郵便局で大量に交換し、入手したはがきを換金ショップで換金していたもの。
別に、このドラ息子(当時は親から引き継いで局長だった)のことを掘り返そうと言う訳ではない。
このドラ息子は、事件後に郵便局長を辞めるなどの「社会的制裁」を受けているとし、「起訴猶予」になった。しかしコイツの父親は、この「起訴猶予」を以って「無罪」になったと吹聴して廻っていた。
確かに、起訴されないんだから有罪の判決を受け、前科がつくわけでもない。法律的には「無罪」なのかもしれない。しかし、この父親の言に非常に違和感を持った。
起訴猶予とは「犯罪の疑いが十分にあり、起訴して裁判で有罪に向けて立証することも可能だが、特別な事情に配慮して検察が起訴しないこと。比較的軽い犯罪で、本人が深く反省していたり、被害者と示談したりした場合に適用する」
証拠が足りず犯罪の疑いが弱いと判断して起訴を見送る「嫌疑不十分」とは違う。
ドラ息子の犯罪は確かに軽微なので「起訴猶予」でもいいだろう。しかしハンプの罪は軽くないぞ。麻薬の密輸だ。これでトヨタのバカ社長が、また調子に乗るな。
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