朝日新聞が「WEB新書」と称して、自社や週刊朝日の過去記事を販売しているのを見つけた。その最新版が「サルのように生きてます 『地上の楽園』帰国者からの手紙」。一部無料で読めるので見たら、恥知らずにもほどがある内容だった。

主な内容は、北朝鮮への帰国者の悲惨な生活を書いているのだが、朝日新聞も帰国事業を煽った責任があることなどは、すっかり忘れているかのような口ぶりだ。

昭和34年(1959年)から開始された在日朝鮮人の帰国事業に関して「朝鮮総連の『地上の楽園』との宣伝のもと」「日朝両政府の了解の上」とか、真っ先に書いてある。

確かにウソではないが、大事なことが抜けていないか??国内でこの帰国事業を煽った肝心の面子のことはまったく書いていない。

まず、社会党(当時)と共産党。社会主義を宣伝するために中心的な役割を果たしたではないか。

それと、朝日新聞自身。南朝鮮(韓国)は軍事独裁政権で自由がない。しかし北朝鮮は衣食住の心配がない「地上の楽園」と煽りまくったではないか。さらには、金日成を賛美するような記事の数々。

そんなことはなかったかのように、平成16年(2004年)5月には「帰国事業は日本政府による朝鮮人追放政策だった」などと書いている。煽って煽って、煽りまくった加害者側から、いつの間にか無関係な善意の第三者にでもなったつもりでいる。「悪いのは日本政府だ!」だって・・・。

自分たちがやったことは素直に反省し、間違いだったと認めたうえで書くならまだしも、そんなことは認めもせず「日本政府による~」とは呆れて物も言えない。

これほどの無責任新聞が、なぜ現在も毎日発行されているのか??左翼が朝日新聞の記事で自己正当化を図り、お互いが傷をなめ合っているのはいいとして、「普通」の日本人なら購読をやめるべきだ。

最後に、個人的には韓国出身者も含め在日朝鮮人が帰って行ったということに関しては、何の感想もない。ただ、一緒に帰国した日本人妻には憐憫の情を禁じ得ない。

北朝鮮による変な監視がない前提での里帰りや永住帰国が実現することを願ってやまない。当然のことながら、日本人妻だけね。元在日はついてきちゃダメだよ。