総務省は宝くじの1等賞金の上限額を、現在の3億円から7億5000万円に引き上げる方針を決めた。早ければ2013年からの発売を目指すと言う。
「夢を買う」という観点から見れば、7億50000万円という額は非常に魅力的であり、これはこれで喜ばしいことであるのだが・・・・。
でもこれは、単に上限を上げれば売れるだろう、という安直で貧困な役人の発想。売り上げ低迷の原因が、自分たちにあることを知っているはずなのに。
昨年の年末ジャンボを例に取ると、1等を2本(1ユニットあたり)にしたのはいいけれど、下の当選が大幅減。盛んに1等が2倍になったと、TVコマーシャルで煽っていたが・・・。
上に厚くすれば、必然的に下が薄くなる。一般購入者が「当たった!」って実感するのは、1万円、10万円クラスだからね。ここを削ったら、さっぱり魅力がない。
なんでこうなるかというと、宝くじの還元率が非常に低く抑えられているから。なんとたったの約48%!! 中央競馬は約75%だから、その低さは異常。
この寺銭がどこに行くかと言うと、役人の天下り法人にジャブジャブ流れていく。つまり、売り上げが低迷して困っているのは、役人だってこと。
1等を7億5000万円にしても、還元率が今のままなら、宝くじの売り上げアップには絶対につながらない。最初こそ、一時的に売り上げがアップするだろうが、結局は元に戻るか更に下がる。
還元率のアップなくして、宝くじの売り上げアップはない!!
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