7月29日に投開票が行われた山口県知事選で、元官僚の候補が当選した。元官僚が当選したことを否定しようと言うわけでない。実は敗れた候補に対して考えたいのである。
この候補は原発を激しく否定している、いわゆる「市民運動家」で、橋下大阪市長のエネルギー政策ブレーンなどと紹介されていた。
この人の従来からの主張は、
・近日中に原発の発電は自然エネルギーでまかなえる
・電力は足りている
・原子力ムラの謀略だ
・ヨーロッパは理想の地
・埋蔵電力はたくさんある
などなど。
これ見て「その通りだ!!」って思う人も、最近は多いのかもしれない。しかし、本当にそうなのか?? まあ、全部間違ってはいないけど、100%正しいとも思わない。
でも、原発論争をしようと思っているのではない。いわゆる「市民運動家」がトップに立つことの怖さを言いたいのだ。
「市民運動家」と称する人に、だいたい共通する事項として、
・正義や民主主義を唱えながら、自分の主張を押し付ける
・行政批判を繰り返し理想を語るが、その実現可能性とコストを考えない
・まず相手を攻撃し、正悪という単純な二面でしか物を語らない
この手の人間をトップに戴くと、下々がどんな不幸になるかを、日本人は去年経験している。反原発運動家を大量生産させた、どうしようもない首相がいたことを、まだ覚えているだろう。
そういう意味で、この「市民運動家」を選ばないという、正しい判断を山口県民はしたと思う。
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