ハンマー投げの室伏は、決勝で78m71cmを記録し、優勝したアテネ以来2大会ぶりの銅メダルを獲得した。

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1投目が時間オーバーのファールと判定され、普通なら動揺するところだが、鉄人はそんなことはものともせず、見事に結果を残した。

2004年アテネは、優勝者のドーピング違反による繰り上がりの金メダル。前回北京も違反者が出て、一度は3位に順位変更となりながら、結局は当初の5位に逆戻り。五輪ではいろいろあるということを、よく理解していたのだろう。

室伏も37歳。
「自分の年齢に勝てたことを誇りにしたい。チーム室伏で一丸となって取り組んできた成果だ」
「メダルの色はともかく、やってきたことに満足感がある」
「これが最後の五輪かもしれない。またゆっくり考えたい」

次のリオ五輪では41歳になるが、アジア大会5連覇の記録を持ち、「アジアの鉄人」と呼ばれた父・重信氏は41歳でアジア大会に優勝している。

投てき競技で、世界と互角に戦える稀有な存在だけに、まだまだ頑張ってもらいたい。