ロンドン五輪に限ったことではないが、多くの選手が試合前にヘッドフォンで音楽を聴き、精神を集中させている。
ロンドン五輪で多くの選手が使用しているのは「Beats by Dr.Dre」という台湾HTC社(傘下)の製品。

HTC社はDr.Dreらによるヘッドフォン・ブランド・Beats by Dr.Dreを買収して、傘下に治めている。
ロンドン五輪のオフィシャルスポンサーである韓国サムスン社は、HTC社のヘッドフォンを使用禁止にするため、五輪委員会に圧力をかけた。HTC社はモバイルメーカで、スマートフォンなどではサムスンの競合相手。
五輪委員会は各国代表団に書面を送付し、公式スポンサーを尊重することの重要性を強調し、選手は公式スポンサーではない商品を宣伝することは許されない。五輪主催者は違反した選手を処罰、あるいは資格剥奪する権利を有すると記されている。
これにより、選手たちは会場内でのHTC社のヘッドフォンの使用を禁止されてしまった。
多くの選手たちはこれに反発しているが、どうしようもない。
五輪は多くの公式スポンサーにより成り立っており、スポンサーは自社製品の宣伝のため多額の費用を負担している。
これを商業主義と言えばその通り。五輪はスポーツの祭典であると同時に、一大商業イベントでもあるので。
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