ボクシング男子バンタム級の清水聡は、準決勝で昨年の世界選手権銀メダルの英国選手に判定負け。3位決定戦がないため銅メダル獲得となった。

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駒大時代に全日本フェザー級王者となり、北京大会に出場。初戦で敗退したものの、卒業前には有名ジムから1000万円の契約金も積まれた。しかし「五輪でメダルを目指すことの方が、自分にとって価値がある」と断り、ロンドンをめざしてきた。

今大会では2回戦で相手を6度も倒しながら、一度は判定負けとされる不可解なジャッジ。結局、判定が翻りレフェリーが大会から追放される、という騒動に巻き込まれた。

「出るからには金メダルを目指して頑張っていた。銅メダルを取れて、少しホッとしているけど、悔しい気持ちもある」

1968年のメキシコ大会を最後に、五輪のメダルから遠ざかっていた日本アマチュアボクシング界において、これは実に48年ぶりのメダル、しかも村田の金メダルとあわせ、初の1大会2メダルとなった。

春先には南海キャンディーズの「シズちゃん」こと、山崎静代が注目を浴びたものの、喧騒が過ぎるとボクシングの話題が報道されることはなかった。

でも、今回2人のメダリストを出したことで、アマチュアボクシングの知名度も大きく向上したことは言うまでもない。

メダリスト2人を筆頭に、関係者の功績は計り知れないと思う。