野田くんが解散を決意し、いよいよ民主党政権も風前のともしび。では、3年3月の民主党政権はどうだったか?

民主党政権は、間違いなく出来損ないだった。国民との契約と言っていたマニフェストは反故にされ、政治主導は官僚依存になり果て、官僚の天下り禁止もなし崩しだ。さらには、日米関係は冷え込み、中韓はいい気になってる。

これだけ失敗と失態が繰り返されると、さすがに国民の失望は大きい。じゃあ、政権交代が失敗だったかというと、そうとも言えないと思う。

なぜ国民が民主党に期待したかと言うと、耳障りの良いマニフェストもあったが、第一は自民党(+公明党)政権に辟易していたから。自民党(+公明党)政権が国民を省みず、官僚と結託して利権をむさぼり、好き勝手やって来たことが大きな原因だ。

もちろん、国民の多くは政治が変わると信じて、民主党に投票したと思うが、自民党にお灸をすえ過ぎた結果とも言える。

今度の衆議院選の結果で、自民党は政権の座に返り咲くだろう。まあどこか他党との連立は必要と思うが。

その際に、いかに変わった自民党を見せられるかがキーになる。でも震災復興を名目に、「国土強靭化計画」と称して公共事業に数百兆を注ぎこむなんて言ってる。そんなことをしたら土建屋政治再びである。

民主党も自民党もこんな状態だから、橋下新党に期待が集まるのも、ある意味やむを得ないこと。しかし、日本維新の会も集めた国会議員や、参加を打診している元首長連連中の顔ぶれに、国民はまた大きく失望した。

こうして国民の選択肢は、まったく無くなってしまった。