2020年のオリンピックに東京が選ばれたことは、まことに喜ばしいことである。

ところが、朝日新聞は東京オリンピックに反対らしい。「反対らしい」と書いたのは、明確に「反対」とは書いてないのだが、記事の内容を見ると、どう見ても反対としか思えないからである。

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これは9月10日の朝日新聞と上毛新聞の朝刊1面。

上毛新聞は招致団の歓喜の様子を大きな写真入りで伝えている。それに対して朝日新聞は、東京都庁のライトアップの写真のみ。

記事を見ると両紙の違いは明らか。2面以降。
上毛新聞
 「もう待ちきれない」「『トーキョー』喜び爆発」
パブリックビューイング会場が盛り上がっている写真も。

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5面では、歓喜の様子を紙面すべてを使って写真で表している。

朝日新聞
見出しは「細心の集票 五輪つかむ」ってなってるけど、記事の内容はIOC
委員が無難な選択をした。つまり消去法で東京になったと言っている。

社会面の違いはもっと大きい。
上毛新聞
 「見たい出たい 夢膨らむ」
 「県民興奮『日本元気に』」

朝日新聞
 「復興五輪 どう描く」
 「被災地に目を向けて」「工事・予算の東京集中 不安も」
さらに、プレゼンで高円宮妃・久子さまがスピーチを行ったことを、皇室の政治利用だと批判している。それも自分では直接批判しないで、大学教授のコメントでそれを行っている。なんと姑息な! しかも、「問題ない」という肯定論は記載なし。

朝日新聞のずるいところは、世論と称して読者投稿欄(「声」)を使うこと。この日掲載の投稿は、すべてオリンピック・パラリンピック関連だが、6つの投稿のうち5つが、「喜ばしいけど不安や心配がある」という内容。読者も心配してるよ、って言いたいのか??

とにかく朝日新聞は、紙面作りがとにかく姑息である。盛り上がっているオリンピックに対して、「喜ばしいことだ」と言いながらぶつぶつ不満を言っている。

朝日新聞よ、東京オリンピックに反対なら、明確に反対だと書けばいいじゃないか!