韓国で発生した旅客船の沈没事故は、多数の犠牲者を出す大惨事となった。亡くなった方やご遺族には哀悼の意を表する。

今回の事故は韓国が未だに「後進国」でしかないことを浮き彫りにした。

韓国は何かあると「我々は先進国になった」的なことを言う。GDPがいくらになったとか、輸出額が世界何位だとか。でも、これらは韓国の「先進国」へのあこがれであるとともに、自分たちの「自尊心」を満たすための道具となっているだけである。

さすがに沈没事故の報道では、「後進国レベル」「三流国家」といった自虐的なものが見られるが、これは韓国人の「先進国」「一流国家」でありたいという潜在意識の裏返しである。自分たちは「先進国だ」と思っているから、「後進国だ」と嘆くわけで、「後進国だ」と思っていればこんなことは言わない。

本来は事故原因を早期に究明し、再発防止に向けて考えるべきところを、船長や乗組員への罵詈雑言しか出て来ないところが、韓国が未だに「後進国」であることを如実に表している。

だから同じような事故(悲劇)を繰り返すのだ。漢江の橋崩落事故、リゾート施設の体育館の屋根崩落は手抜き工事。デパート倒壊事故は改築にともない大黒柱を撤去するという非常識さ。

どの事故でも再発防止を徹底的に考えるのではなく、「誰が悪い?」という犯人捜しレベルになってしまう。

今回の沈没事故もそうだ。船長が非難のやり玉に挙がっており、現行法では頑張っても無期懲役らしいが、事後法を作って死刑にしろという声もある。こういうところも「後進国」としか言いようがない。(本当に法律を作って(改正して)、死刑にしてしまいそうだ)

国民感情(世論)に政治も司法も左右されている現在の韓国を「先進国」などと誰が考えるだろうか?