またまたつづき。
そして密かにリング復帰の決意をし、歩行訓練から始めて筋トレのメニューを少しずつ増やしていきながら、その日を迎える準備を行いました。
2008年、約2年ぶりとなる復帰戦。
あれほど強く望んでいた復帰戦もいざリングを前にすると、まさか本当にこの日が来るとは、と込み上げてくるものを抑えることができませんでした。
無事試合を終えた夜、私は真っ先にジャガーさんと木下先生にお礼を言いに行きました。
「先生のあの時の言葉が凄く励みになったんです」
「いやぁ、実は病名を聞いた時、復帰できると思ってなかったんだよ。可能性はゼロだと思ってたんだ。いやぁプロレスラーってのは本当にすごい! 復帰戦、僕は見てて泣いちゃったよ!」
え? マジっすか!!!
先生は無理だと思ったのに、ニコニコしながら「大丈夫!」なんて言ってくれていたんだ・・・。
世の中には不可能を可能にする力が存在すると私は思います。一つには固い決意と粘り強さ。
プロレスラーになれなくて悩んでいた時も、私は必死にもがいて行動し、絶対になるんだとしか考えていなかった。入院生活中に復帰を決意した時もそう。
そして不可能を可能に変えるもう一つの力は、周りにいる人がどんな言葉を与えるかではないでしょうか。
苦しい時を経ていまも憧れのリングに立たせていただいていることの幸せを噛み締めながら、私もいつかジャガーさんや木下先生のように、困っている誰かに手を差し延べることのできる存在になれたらと願っています。
復帰してからは、少しずつ大阪プロレスに参戦させていただくようになり、コミカルプロレスを勉強させていただいてます。
乱丸単独自主興行をする時は、ジャガーさんに出てもらうんや!楽しくて、今の仲間に囲まれて、その中にジャガーさん入ってもらいたい。これが恩返しなるかは独りよがりかもしれんけど、乱丸なりの「想い」をたくさん込めて!
2008年に復帰した乱丸は、今はプロレス興行に欠かせない存在となっている。興業にメリハリをつけるため、コミカル的な試合も必要だからだ。
自主興行の「乱丸フェスタ」も開催し(2011年)、ジャガー横田も参戦している。(現在、乱丸フェスタは10回を数える)
乱丸関連
「頑張れ! 救世忍者乱丸」
「頑張れ! 救世忍者乱丸 その2」
「頑張れ! 救世忍者乱丸 その3」
参考
致知 「致知随想:不可能を可能にする力」
救世忍者乱丸オフィシャルブログ 「らんらん乱丸日記」
デイリースポーツ 義眼の女子プロレスラー「笑顔の忍術」
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