「農協が日本の農業をダメにした」。オレの持論である。ついでに言うと、「オレは農協が嫌いである」。
現在、政府・自民党が農協改革を進めようとしているが、既得権益を手放したくない人物により妨害されているのが実情だ。すべてのガンは万歳章・全国農業協同組合中央会(JA全中)会長だ。こいつは親子2代にわたり全中を牛耳っており、自分の権力を守るために反対のための反対をしている。
今回の農協改革の大きな柱は、各地域の農協を自立したものにすること。全中が各農協に対して行っている「指導・監査権」を廃止するというもの。
農協は金融業務を行っているにも関わらず、公認会計士の監査を受けていない。ではどこが監査しているかというと全中。そのため外部からの目に見えづらく、全中の意にそった画一的な運営しかできていない。
万歳がなぜ全中の「指導・監査権」の廃止に大反対しているかというと、この「指導・監査」名目で「賦課金」を各農協から吸い上げているから。賦課金と言うと分かりづらいが、上納金と言えばすぐ分かる。なんと年間約300億円(都道府県の全中分含む)。
ヤクザも真っ青な金額だ。これを万歳が自由に差配して使っているのだ。そのために万歳は周りをイエスマンで固めている。万歳を始め歴代の会長は自分の立場を守るため、この豊富な資金を政治家に配り、俗に言う「農林族議員」を養ってきたのである。
全中は「全国農政連」という政治団体を作って、政治資金をばら撒いている。原資が年間300億もあるんだから、あまりにも強大な組織である。だから、自民党内で内でも全中から金を貰っている連中は反対している。ちなみに、昨年の衆議院選では190人の候補を支援している。
上納金は組合員から暴利をむさぼったカネである。農協はいろんなものを販売しているが、決して安くない。逆に高いくらいだ。しかし高齢化が進んだ農家では、農協から買うのが楽で便利なのだ。農業関係の種・苗、肥料はもちろん、ガソリン・灯油、さらには家電品まで。また提携業者も多く、シロアリ駆除やソーラーパネルなど、様々なものを扱っている。
はっきり言って世間知らずの農家は農協を当てにし、農協はそれを喰い物にしている。つまり「農協は組合員に寄生し、組合員は農協に過度に依存している」状態。そして、日本の農業はダメになった。
全中の「指導・監査権」を廃止しても、農協が良くなる保証はない。各地域の農協が独自の事業を行えるようにしても、今のままの農協職員のレベルや意識では、あまり期待できない。まったくと言ってもいい。
農協のレベルの低さ(職員のと言ってもいい)は、すごいものがある。こんな連中に自らの改革なんてできるのか?との思いは大きいが、でも今のままの農協でいいはずがない。
真に行わなくてはならない農協改革は、全中自体の廃止と各地域の農協の意識改革と職員のレベル向上なのである。
*農家や農協に関する見解(世間知らずだとかレベルが低いだとか)は、オレの実体験から来ているもの。多少の偏見も入っているが、実情とそんなに違わないと思っている。
コメント
コメント一覧 (2)
拙ブログを訪問いただきありがとうござます。
実家が農家なので、農業には多少思うところがあります。
まあ、この先日本の農業が少しでも良くなれば・・・。
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