韓国の金姫延・女性家族相は3月9日、国連本部で開催された「女性の地位に関する委員会」で、慰安婦問題に関する日本政府の対応を批判した。
韓国大臣の韓国国内向けパフォーマンスであり、相手にする必要はまったくない。逆に韓国に配慮することの方が、より一層韓国をつけあがらせるだけだ。
これは歴史が証明している。第2次世界大戦勃発時の英国首相はネヴィル・チェンバレンである。彼は絶対的な平和主義者だった。戦争は絶対いけないという考え。一般論で言えば、彼は正しい。
しかし、当時はナチスドイツが軍事行動を開始していた時期である。チェンバレンは戦争を回避しようと、ナチスの領土要求の一部を呑みそれ以上の侵略(戦争)を食い止めようとした。
ミュンヘン会議で、チェコスロバキアのズデーテン地方のナチス帰属を認める代わりに、これ以上の領土要求を行わない約束をヒトラーに取り付けた。
その後、ナチスがどういう行動に出たかはご存知の通り、ヨーロッパ全土への侵略を開始した。結局、英国の安易な妥協は弱腰だとしてヒトラーに見透かされていたのだ。
話を韓国の慰安婦問題に戻すと、日本は問題解決のために様々な妥協を行ってきた。韓国はそのたびに、これで最後と補償を要求した。しかし政権が代ると、また更なる要求を続け今日に至っている。弱腰の妥協は相手をつけあがらせるだけである。
英国のチェンバレンが平和主義者なのは、それはそれで構わない。だからと言ってチェンバレンの対応が正しかったかと言うと正反対である。ナチスの侵略行動に対して宣戦布告を行ったのは、皮肉にもチェンバレンであった。
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