TBSのアナウンサー・渡部峻が泥酔したあげく一般民家に侵入、放尿するなどして通報・保護された(6月3日)。なぜ「保護」かというと、被害者が被害届を出さなかったから。そうでなければ、住居侵入・器物損壊などで逮捕されていただろう。
TBSは渡辺を番組から一時的に下ろしているが、何の説明もしていない。一部報道では「TBSは当初、事件を内々で処理するつもりだった」とされる。残念ながら情報は外部の漏れてしまったが。
渡部の行為は犯罪に該当する。酔っていたからは言い訳にも何にもならない。逮捕されてないからと言って「社会の公器」を自認するTV局が、不祥事を公表しないでやり過ごすなどということがあって良い訳がない。
2016年に記者職の社員が逮捕された際、TBSはその事実を隠蔽しようとした。TBSが事実を報道したのは逮捕から2日後。しかも朝4時の番組内でのみ。自社のニュースサイトでも掲載してすぐに削除。報道したというアリバイ作りだけしたということ。
こんなTBSだから渡部が逮捕されなかったことをいいことに、自らこれ以上の公表はする気がないのだろう。しかし、そんなことは許されない。TBSは「疑惑」などという曖昧な理由でも、盛んに報道してきたではないか。人権侵害的なことまでやっていたではないか。
それなのに自らのことでは「犯罪行為相当」の事実を隠してダンマリで内々に処分などは、典型的な「他人に厳しく自分に甘い」だ。もしTBSが渡部の件を自ら公表しないのであれば、同様に他人の違法行為(未逮捕)を報道してはいけない。
まあ、参院議員になったTBSの元アナ・杉尾秀哉をみれば、いかに「自分ことは棚に上げて」が浸透している組織か分かるというものだが。
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