朝日新聞が国民民主党の党首選を受け、「玉木代表再選 野党の本分を見失うな」との社説を掲載した(9月3日)。朝日は玉木の「与党寄り」の姿勢を常々批判してきている。そんな玉木が再選されたのだから、社説で批判したくなる気持ちも分かる。
朝日の野党に関する考えは「野党の本分は政権批判」(2022年8月30日社説)だと書いた。これは立民の参院選敗北後の新執部発足時の社説(「立憲新執行部 野党の重責果たせるか」)。
今回の社説内でも「政権を厳しく監視し、政治に緊張をもたらす野党の本分を見失ってはいけない」。批判が監視になっているが、言っていることは同じこと。朝日からすれば政府予算案に賛成するなど、玉木の「与党寄り」の姿勢は許せないものだ。
「自民党と対峙し、野党の結集を訴えた前原氏」にも一定の支持があっただろうと書くのは、朝日がそれを望んでいるから。しかし政策合意なしの「結集」など「野合」でしかない。朝日はそんなことも分からず数合わせを主張する。いつもながらにアホだ。
朝日の玉木批判は、朝日の「野党の在るべき姿」論と違うからでしかない。朝日の「野党論」が国民から受け入れられていないのは、ここ10年以上の国政選挙結果から明らかだ。
「反対、反対、何でも反対!」の旧社会党時代から、何も変っていないとしか思えない。「対案? そんなものない!」「キ~ッ! 審議拒否だぁ~!」。「牛歩戦術」をやっていた政党もあったな。
立民を中心とした野党のバカな姿に、国民はどれだけ失望したことか。奇しくも2022年8月31日に毎日新聞が社説に書いた「批判も大事だが、政策を立案し国民に示していく作業も不可欠だ。対決も提案も必要だ」の方が、明らかに正しい。本当に希だが、時たま正しいことを言う毎日新聞。
朝日の言っていることは間違いだが、では玉木を支持・評価しているのかと言うと、実はまったく評価していない。玉木の過去から政治行動がまったく信用できないからだ。
民進党時代(古い話かもしれないが)、「サミット関連調査チーム」と称する批判チームの一員として、デマノイと一緒になって風刺画をかかげて「ドヤ顔」をしていた件はどうした? 「間違えました、ごめんなさい」もしないで、逃げおおせたつもりか?
加計学園問題時に発覚した日本獣医師政治連盟とズブズブの関係はどうなった? 「献金は昔のことなので問題ない」で済んだと思っているのか?
「獣医が不足しています。政府をあげて 早急な対応が必要です」と言っていたのに、献金をもらった途端「特区として例外を作り進めるべき話ではない。もし、おかしな方向に向かいそうになった際は、しっかり止める」と特区潰しに変節したのはどういう理由か?
玉木がこれらのことを明確にしない限り、こんなヤツはまったく支持どころか信用することすらできない。昨今の党首としての玉木の動きは「うまく立ち回れば大臣になれるかも」「大臣になりたい病」にしか見えない。
朝日とは違う観点から、玉木をまったく支持しない。それどころか信用できない政治家の代表格だとすら思っている。
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「立憲民主党の新執行部に漂う絶望感」
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「朝日新聞は民進党・玉木の行動を論調してみろ」
「玉木雄一郎って分かりやすいヤツだ」
など、多数。