毎日新聞が「『嫌韓』の裏に格差と陰謀論」とかいう訳の分からない記事を載せた。書いたのは政治プレミア編集部・須藤孝。

出だしから「嫌韓という排外主義が吹き荒れている」。韓国の異常な行動を見れば、温度差はあれど「韓国はおかしい」と感じるだろう。これが普通の感覚かと思うが。韓国を批判すると「排外主義」って・・・。

「背景にはアベノミクスにも責任がある格差がある」と続く。アベノミクスによって日本国内の格差が大きくなり、国民の不満が高まっているのを国外にそらす政権の思惑があると言う。こういうのを「妄想」と言う。では、なぜ衆参の選挙で安倍政権は信任され続けているのだうか? 須藤は何と答えるのか? 野党の分裂のせいだとでも?

そして須藤は「あなたが本当に嫌いなのは日本なのだろう」。現実の日本が受け入れられないから「嫌韓」に走る。「韓国に罵声を浴びせていれば心地良いから」とか言い出す。

どういう思考回路をしているのだろう。

これ以外にも、最近の毎日には「媚韓」記事や「日本ヘイト」と言われても仕方が無いような記事が非常に目立つようになった。

毎日新聞は左派系の新聞だが、朝日新聞のように大きな捏造で目立つこともなければ、東京新聞のように自称活動家の記者が左翼思想丸出しで闊歩することもない。小さな妄想を織り込んだつまらない記事を書く記者ばかり。「普通の国民」から目の敵にされるレベルにまで達していない(現実は朝日・東京とたいして変わらないのだが、如何せん目立たない)。

そんな毎日新聞が、思いっきり節度なき「媚韓」「日本ヘイト」に舵を切ったようだ。背景にあるのは部数現象に歯止めが掛からない現状がある。

日本ABC協会まとめの2019年上期の平均販売部数で、毎日新聞は234.5万部で前年同期比13.8%減。日本経済新聞も減っているとは言え233.3万部(同4.2%減)。読売・朝日とともに3大全国紙などと言われているが、日経に抜かれるのは時間の問題。

下手をすると中日新聞にも抜かれる(222.8万部)。中日は東京新聞と北陸中日新聞も合わせれば300万部に達する。実質負けているとも言える。毎日は「媚韓」と「日本ヘイト」を今まで以上に前面に打ち出して、部数減少をなんとか食い止めようとしているだけのこと。

毎日は週刊ポストの「嫌韓特集」記事に対して「週刊ポストの特集 嫌韓におもねるさもしさ」(社説)で、「ヘイト」で煽ってまで週刊誌を売ろうとする姿勢を「さもしい」と批判した。

そのままお返ししよう。「『媚韓』『日本ヘイト』で部数増加(と言うか減少歯止め)させようとする姿勢は「さもしい」の一言だ。