週刊ポストの「嫌韓特集」を社説で批判した毎日新聞。「週刊ポストの特集 嫌韓におもねるさもしさ」とのタイトルで、「韓国をおとしめた」「韓国人への偏見やヘイト感情におもねり」「さもしい姿勢」と言いたい放題。
(「毎日新聞の週刊ポスト批判社説はただのダブスタ」参照)

各紙のポスト広告
そんな毎日新聞だが、当該号の週刊ポストの広告をしっかり掲載していた。(写真の中央が毎日。左・朝日、右・読売)

毎日新聞(広報)によると「出版物の広告は、表現の自由に配慮しつつ、当社広告掲載基準に基づいて審査し、掲載の可否を決めております」。つまり、毎日新聞の社内基準では、何ら問題ない表現だと言うこと。それなのに、社説で大批判。どういうこと?

雑誌表紙の見出しは、どちらかと言うと過激になりがち。週刊誌ならなおさらその傾向が強い。見出しに釣られて内容を読むと、意外と「それほどでもない」と言うことはよくある。

そんな見出しでも「社内基準で問題なし」なのに、どういう理屈で「韓国ヘイト」だと批判できるのだ? 毎日新聞の社内規定は「ヘイト」を容認していると言うことか? (もちろん、見出しと本文は同列ではないが)

毎日新聞が差別を助長すると言った「10人に1人は治療が必要 怒りを抑えられない韓国人」との表現を、「広告」としてそのまま載せておきながら、その内容を批判する。広告料を得ること(カネ儲け)と、正義漢ぶることは別ということらしい(苦笑)。

毎日新聞はポストを「『ヘイト』で煽ってまで週刊誌を売ろうとする姿勢を『さもしい』」と批判した。でも自身は「『ヘイト』で売ろうとしている週刊誌の広告をそのまま載せて、カネ儲けをしようとする姿勢は『さもしい』」と批判されても文句は言えないな。

ちなみに、同じようにポストの広告を載せながらポスト批判をした朝日も、広報は毎日とほぼ同様のコメントを出している。朝日も毎日と同じ。同じく読売も広告を載せたが、ポストを直接的には批判していない。事実を淡々と伝えているだけ。