参院選は与党(自民・公明)の勝利に終わったが、朝日新聞的には「低投票率」を理由に与党の勝利ではなく、しかも「白紙委任ではない」との見解。

「低投票率」だからこんなの民意じゃない! は朝日のいつもの言い分。「白紙委任じゃない!」も、自民も公明も公約を公表しているのだから、別に「何をやっても良い」と投票したわけでもない。結局は、朝日の負惜しみでしかない。

朝日は参院選後、社説で上記2点を力説している。さらに言っているのが、「野党共闘」への高評価。7月23日の社説「参院選 野党共闘 結果を次につなげよ」では、「全国32の1人区すべてに統一候補を擁立した野党共闘が一定の効果を発揮した」「与党への批判票の受け皿として機能した」と書く。

でも、「批判の受け皿」は所詮批判票集めでしかない。棄権者や消極的与党支持者を野党支持に取り込めなければ、何の意味もない。それには「選挙後どうするか?」が重要なのは言うまでもない。

参院選で野党は「選挙後」をまったく示さなかった。示せなかったと言った方がいいだろう。それは「野合」だから。朝日新聞は「野合」でも何でも、安倍自民が負ければ満足だろう。しかし国民は「野合」にはなびかない。でも朝日はそれを理解していない。その証拠に次期衆議院選でも「野合」しろと書く。「289ある小選挙区で、どこまで統一候補を立てるのか」だって。

安全保障(自衛隊含む)、経済政策、社会保障政策などの基本政策が違うから民進党は分裂した(立民組は希望の党に排除された)。共産・社民などの共産主義政党ともまったく合わない。朝日が「基本政策の違いを乗り越え、信頼される政権構想を示すことができるのか」と願望を書いても虚しいことだ。朝日の言う「違いを乗り越え」って、「野合して」としか読めないのだが。

政策を言うことなく、批判とパフォーマンスに明け暮れる立憲民主党が中心になれるわけがない。枝野は「批判野党」という安住の地に満足しているんだから、朝日が何を言ってもムダなこと。

「野合」すれば、その時その時の「風」で議席が多少多めに獲れる時もあるだろう。しかし、所詮はそこまで。批判票だけでは政権は獲れない。旧民主党が政権を獲った時はマニフェストと称して政策を語っていた。まあ、結果的に何も出来なかったけど(その分失望も大きかった)。

朝日新聞的には、安倍自民党が負ける姿を見たいだけなので、「野合」してでも野党に勝たせたい。でも、そのしわ寄せは国民に来る。朝日は国民のことなどまったく考えてなく、自身の願望を夢見ているの過ぎない。