朝日新聞夕刊のコラム「素粒子」。昔から酷かったが、どんどん朝日能剥き出しになってきている。4月から坪井ゆづると恵村順一郎が担当している。

5月19日の素粒子。麻生太郎財務大臣で「あいうえお作文」。内容は風刺でも何でもなくただの誹謗中傷。逆に、朝日新聞が嫌がることを麻生財務相が言ってる証左か。

素粒子は過去にも非常識なことを書きなぐってきた歴史がある。2015年1月は「少女に爆発物を巻き付けて自爆を強いる過激派の卑劣。70年前、特攻という人間爆弾に称賛を送った国があった」

2014年5月には、後に無様な記事取り消しで恥をかくが「『フクシマ50』の称賛の裏に勝手に撤退した6500人。傾く船から逃げだすように。そしていまも漂流する廃船」。

ちょっと古いが2008年6月には、「鳩山法相。『自信と責任』に胸を張り、2カ月間隔でゴーサイン出して新記録達成。またの名、死に神」。
*鳩山法相は故鳩山邦夫元衆議院議員

ほんの一例だが、これらが社会風刺とでも言うのか? ただの誹謗中傷の類い。朝日記者連中の個人思想丸出し。そこにあるのは自分の価値観を絶対視する根拠のない自信の固まり。だから相手を自然に見下し卑下する。特に論説委員、編集委員あたりになると、もうゴリゴリの左翼活動家と何が違うのかとうレベルに成り果てる。

「間違えても絶対に認めない」「謝ったら負け」。これが朝日記者に求められる資質。

上記の故鳩山元法相を「死に神」と書き、ものすごい批判を浴びたにもかかわらず「表現の方法や技量をもっと磨かねば」などと嘯き、謝罪を突っぱね言い訳三昧。各方面からからの批判に「自らの不明を恥じるしかありません」と殊勝さを醸し出しただけ。これを謝罪と受け取る向きもあるが、絶対に「謝罪」はしない。

唯一明確に謝罪したのは、福島第一原発の件のみ。これは会社が先に元記事を取り消しちゃったから、しょうがないって感じ。「吉田調書に関する小欄の過剰な表現を撤回しおわびします」。

でも、ただの謝罪では終わらせない。この謝罪文の頭には「爪楊枝ほどの矢でも事実の土台が揺らげば害になる」と、オレは悪くない感を出しつつ負惜しみを書く。

朝刊の「天声人語」ほど認知されていないかもしれないが、「天声人語」もひどいが、「素粒子」はもっとひどい。こういうのを「皮肉」や「風刺」と考えていること自体が朝日新聞の異常さをよく表している。