元自民党衆院議員・西川京子九州国際大学長が、改憲派の集会で発言した際の朝日新聞の見出しは「元自民議員の学長『テレビ局を中韓の局が乗っ取り』」。

一方、元民主党参院議員・谷岡郁子至学館大学長の会見(女子レスリングのパワハラ問題)を報じる見出しは「『偽善者め』告発状問題で学生に『風評被害』至学館大」。

まず、同じ元国会議員の学長の発言に、方や「元自民党」、方や名前すら出さない。しかも谷岡学長の会見は、パワハラ問題を否定するだけでなく、どう見ても自己認識のできていないものだったにも関わらず、至学館大を「被害者」として扱っている。まあ、すり替えだな。

風評被害的なものがあったのか知らないが、一方的にパワハラを否定した谷岡学長を擁護するかのような見出しだ。

この差は何か? 「大好きな民主党と大嫌いな自民党」の違いだろう。つまり、元自民党議員が改憲発言をし、その中でメディを誹謗中傷しているとんでもないヤツというイメージの植え付け。一方、本来ならパワハラをろくな調査もせず一方的に否定した谷岡学長も批判しなくてはいけないが、元民主党という肩書きは出したくないし批判もしずらい。そこで副次的な「風評被害」を見出しにし擁護するイメージの植え付け。

こういうのを「印象操作見出し」と言う。

西川学長の発言見出し的に言えば、谷岡学長の会見は「元民主党参院議員・谷岡郁子至学館大学長 栄氏のパワハラを完全否定」としないといけないだろう。

本来なら、いずれも学長としての発言であり、政党名などは不要だ。でも、こうやって見出しに大ききな差を付ける。これが朝日新聞だ。