財務省のいろんな不祥事にからみ、立憲民主党は麻生副総理兼財務大臣の責任は重大だとして辞任を求めるとともに、政府・与党から回答があるまで、今後の国会の日程協議に応じない方針を打ち出した。

古くからの法案を人質にした審議拒否戦術。もういい加減にしたらというのが感想。麻生財相を辞めさせたからと言って、野党の支持率が上がるわけではない。以前に書いたけど、何をやっても野党の支持率は上がっていない。
(「野党議員は威勢だけはいいけど・・・」参照)

オレの考えは、野党が魅力ある対案(絵空事でなく)を示せばいいだけの話。目指す国の指針をきちんと示し、政策で政府・与党を打ち破ればいいだけ。現状は良い機会なのに。我が党はこういう公務員改革や公文書管理をやる! って、政府・与党との政策の違いを打ち出せる。

それなのに、社会党時代からの遺物のような「審議拒否」ばっかり。社会党は審議拒否により自民党から妥協を得て、自身の面子を立ててもらっていただけ。社会党は政権を獲る気がなかったから。

野党は社会党と同じように政権を獲る気はなく、ただただ「何でも反対!」をやってるだけ。本当に昔の社会党、共産党を見る思いだ。

野党は早速審議拒否に入ったが、野党6党で共同提案した「生活保護法」の改正案(子どもの生活底上げ法案)まで拒否している。自分たちが提出している改正案なのに。何をか言わんやである。こんなことをやってるから税金泥棒なんて言われるんだ。

野党は自ら提案したのに審議をしないということは、改正を目指す気はないようだ。つまりは仕事してますよアピールでしかない。パフォーマンスだと言われたくなかったら、審議拒否などと言う古い国会戦術はやめて、政策で政府・与党を打ち負かす戦術に転換してみたらいかが。まあ、そんな能力はないから審議拒否という安直な方法論に行くんだろうけど。

ところで、ついこの前まで証人喚問までした森友問題での佐川元国税庁長官に対し「偽証罪で告発だぁ~!」なんて騒いでいたのに、もうこの問題はいいのか? その場その場のネタに飛びつき、すべてで自爆してきたこれまでの状況とまったく同じだな。そういうところを国民はちゃんと見てるんだけど。だから野党の支持率は上がらない。