朝日新聞が森友学園との国有地取引に関する文書を財務省が書き換えという「疑惑」を報じた(3月2日)。

朝日新聞は「契約当時の文書の内容と国会議員らに開示した文書の内容に違いがあることがわかった」と報じ、「交渉についての記載内容」が違い、「特例などの文言がなくなったり変わったりしている」と断言。そして「朝日新聞は文書を確認」したとしている。

朝日新聞は「文書を確認」し、内容が変わっていると「断言」しているのだから、もう「疑惑」ではないだろう。それなのに、翌3月3日の社説「森友と財務省事実を調査し、公表を」でも、「新たな疑惑が浮上した」と書いているが、なんで?

3月6日も「森友要望の記述なくなる 答弁に沿う内容に書き換え疑惑」との見出しだが、中身は「記述が複数の箇所でなくなっている」「要望が申し出に」なっていると、断言している。

ここまで詳細に書きながら、タイトルや見出しを「疑惑」とする意図は?

朝日新聞は「挙証責任は財務相にある」との立場のようだが、そうだろうか? 「疑惑」と言ってる方が出すべきだろう。1年も「モリカケ!」と騒いで何も出せなかった朝日新聞。

ここまで書くならなぜ自ら公表しないのか? ムダな時間をかけなくて済むではないか? 出せない理由でもあるのかと疑ってしまう。

勝手に考えるに、煽るだけ煽って興味をそそり続け、野党に批判させ続け、風船をなるべく大きくしてから割ることによって、安倍政権に与えるダメージを大きくしようとしているのだろう。しかし逆効果になるような気がするけどね(苦笑)。

現時点では、朝日新聞の報道をいつもの「捏造」と判断する材料もないし、財務省の「書き換え」が事実なのかも分からない。今後の推移を見ていくしかないが、朝日新聞の報道姿勢には違和感を覚える。

役人気質は分からないが、籠池前理事長との交渉で「してやられた」ことと、公文書改ざんの「犯罪」を比べると、前者の方が評価が下がるのかね。そういう理屈でもない限り、こんなことで「犯罪」を犯すとは考えられないんだけど。