毎日新聞の「風知草」というコラムが五輪と政治の関係について書いていた。2月19日の「美女応援団をめぐって」。

読んでみると、普通のことが書かれていたので、ちょっと驚いた。執筆者は特別編集委員の山田孝男。「北朝鮮は明らかに五輪を政治利用している」「(金与正の)微笑で世界が北朝鮮の脅威を忘れるわけではあるまい」「スポーツと政治の分離は近代オリンピックの理想に違いないが、国際政治の現実は厳しい」「(独島入りの統一旗は)政治的影響の排除をうたう五輪憲章の根本原則に違反しており、日本政府が抗議したのは当然である」「日米の選手の活躍は黙殺、韓国には声援・拍手という見え透いた取り決め」「北朝鮮は核・ミサイル開発を捨てず、むしろ加速させて今日に至る」

たいしたことを書いているわけではないが、毎日新聞では書かれないことが多い内容だ。

気になったので山田孝男特別編集委員を調べてみた。そうしたら見事に嫌われていた(苦笑)。「(安倍首相との食事会に出席したので)安倍に籠絡された」「安倍に厳しい記事は書けなくなってしまった」「毎日新聞は『風知草』の連載をやめろ!」などなど。

毎日新聞の読者層、支持者の方々だろうが、けっこう辛辣なものもある。こういう人たちからすれば、日頃の毎日新聞の論調が気持ち良いのに「なぜ『変なこと』を書くんだ!」といったところだろう。

毎日新聞(Web版)は、無料では5記事/月しか読めないので、他にもう1件しか読まなかったが(1月29日「平昌行きをめぐって」)、それもたいしたことではないが「普通」のことが書いてあった。

読んだコラムの内容すべてに賛同するわけではないが、そんに違和感はなかった。もちろん、たった2件しか読んでいないので言い過ぎはまずいのだが、毎日新聞で「普通」のことを書くと嫌われることは、確かなようだ(笑)。