先の衆議院選で、共産党は議席を21から12へ減らした。半減だ。でも共産党内から志位の責任を問う声は絶対に出ない。共産党は独裁政党であるため、反対など出るわけもないってこと。

立憲民主党のために候補者を降ろすと委員長が決めれば、候補者も唯々諾々と従う。共産党の候補者が、意地を通して無所属で立候補なんて聞いたこともない。

そのため志位は、衆議院選の総括(左翼の好きな言葉)を何ら行わず自民党批判に明け暮れている。
・小選挙区制だから自民党が勝っただけで、見せかけの民意だ
・希望の党のせいで野党が分断した
・自民党が争点(森友・加計、改憲)隠しをした

好き勝手言ってる。特に「見せかけの民意」というのは、非常に失礼な言葉だ。これは「国民の民意」である。主権者である国民を否定するものだ。まあ、共産党の考えからすれば、主役は指導する立場の共産党であって、国民はそれに従っていればいいという考えなので、本音なんだろうけど。

そうは言っても、現実の共産党はただの批判政党でしかないから、上記のようなことを言うことしか共産党の取柄はないのだけど。でも、負けたんだから少しは静かにしてればいいのに。

委員長の任期はないので、本人が辞めると言うまで続けられる。志位もこれくらいの敗北で辞める気はさらさらないし、周りも辞めさせようなどとは考えない。責任をとらなくていいのだから、うらやましい組織だ。

ところで、共産党参議院議員・吉良佳子が「民主主義は多数決じゃない!」と、共産党らしく民主主義的意思決定を否定するツイートしているが、実は共産党の党規約には「党の意思決定は、民主的な議論をつくし最終的には多数決で決める」(第3条1項)とあるので笑っちゃう。

また、第3条の5項には「意見が違うことによって、組織的な排除をおこなってはならない」ともあるが、地方議員などが意見が違うことを理由に「除名」されている事実もある。(建前は「規律違反」として処分されているようだが)

第3条3項に「すべての指導機関は、選挙によってつくられる」とあるので、たまには委員長を公開選挙で選んでみたら? と言っても、志位以外の立候補者は絶対に出ないし、選挙にならないだろうけどね。