5月連休中に東北地方で山林火災が続発した。フェーン現象的な高気温と強風が、その被害を大きくしたという。しかし、本当の被害は「風評被害」であった。まき散らしたのは、相変わらずの連中。

雁屋哲
特に4月29日に発生した福島県浪江、双葉両町にまたがる山林火災では「あの」雁屋哲が自身のサイトに「福島で森林火災・強風により放射性物質飛散中」との無責任な戯言をアップ。

紀伊民報
さらには、紀伊民報という和歌山県の夕刊ローカル紙は「放射能汚染の激しい地域で山火事が起きると、高濃度の放射線物質が飛散し、被ばくの懸念がある」「政府府も全国紙も、この現実にあまりにも鈍感過ぎるのではないか」とのとんでも論を1面コラムに載せるという暴挙。

しかも書いたのが編集局長だというから、どうにもならない。この編集局長は当時の事故を「原子炉爆発」なんてウソまで書いているので、新聞記者失格だ。ただの妄想屋でしかない。もしかしたら、ただただバカなのかもしれない。

当然のことだが、火災の前後で空間線量率に大きな変動はない。事実を調査しようともせず、自らの感情や風聞だけで不確かなことを書く。雁屋みたいなのは、もうしょうがないレベルの人間なのでほっとけばいいが、新聞記者までがこんなことを平気で書く神経を疑う。

後日、紀伊新報は「数多くの批判を頂いた」「陳謝する」などとしたコラムを載せたが、編集局長は「記事によって迷惑を受けたということに対する陳謝。1週間以上消火できず、飛散を心配する人がいるのは事実で、記事内容を訂正したわけではない」だってさ。

こいつ(編集局長)は、福島県の風評被害に対して、責任を負えるのか? 言論の自由はもちろんあるし、保証されなければならない。しかし言論の自由には責任が伴う。義務も発生する。それなくして、言論の自由など成り立たない。デマ記事に言論の自由などないことを、よく編集局長は自覚しなければならない。

浪江町、双葉町、及び福島県にとって、山林火災の被害も大きかったが、それ以上に、こういうバカどものために被った風評被害の大きさを改めて実感したことだろう。

それにしても、こういう連中はいつになったら現実をきちんと見るようになるのだろうか? 一生、妄想の世界で生きていくのか?

関連
 「朝日新聞・大岩ゆりの悪質な扇動デマ記事
 「未だに福島に風評被害をまき散らすバカ作家