4月27日の産経新聞に「東北で良かった・・・東京の皆さんの本音ではありませんか?」
というコラムが載った。しかも1面。書いたのは伊藤寿行という記者。東北特派員という肩書きがついている。

今村前復興相の「失言」に絡んでのものだが、非常に失礼な文章だ。

今村の発言を「被災地以外の国民の本音を映し出している」と言い、今村=東京都民=東北以外の日本人という図式を作り上げ、国民全体を蔑んでいる。

どこかで見たロジックだと思ったら、朝日新聞をはじめとした左翼マスコミが言う「沖縄差別論」。本土が沖縄を差別・蔑んでいるという論調と何が違うのか? ほとんどの国民は、今村と一緒にするな! と思うだろう。

災害が多いのに「お上の防災対策は不十分で、国民の危機意識も高まらない」と嘆くが、政府批判を交えるところが、どこの新聞の記者かと思ってしまう。

未だに風評被害をまき散らしている団体・個人も多い。メディア自身が、結果的にそれに荷担しているケースも見受けられる。朝日新聞など一部メディアは、レアケースを持ち出して「今も福島は・・・」的な論調をする。朝日新聞は自身が風評被害をまき散らしている自覚すらないだろう。産経新聞がどうだこうだとは言わないが、メディア人としてどう考えているんだ!

伊藤は「結局人ごと」とも言うが、では産経新聞は何をしてきたのか?伊藤は何をしてきたのか? 記者という公的に発信できる立場にいるのに、失言を嘆くだけか? しかも、被災地以外の日本人はみな「人ごとだと思っている」とは何だ!

あなたも「東北で良かった」と思ってませんか、だと? 思ってないわ!!!!!