1月29日の朝日新聞コラム「政治断簡」を読み、余りの底の浅さに唖然としてしまった。書いたのは編集委員の松下秀雄。タイトルは「日本は誰の国なのか」。内容は朝日新聞の偏見をもとにした戯言に等しい取るに足らないもの。

呆れたのは、相変わらずの「沖縄差別論」を言っていること。それも底の浅い、上っ面の恥ずかしいもの。

松下はだいたい以下の3点を挙げ、沖縄は差別されているという。

「沖縄で米軍施設建設に抗議すると『土人』『シナ人』と罵られたりする」。
どう思考すると、「土人」「シナ人」発言が沖縄県、沖縄県民に向けられていると解釈できるのだろうか? 心の奥底に差別意識があるから、あの発言が出たとでも本当に考えているのか? もしそうなら、そこまでしてでも、あの極左暴力集団を擁護したいということだろう。反日という共通点で繋がっている朝日新聞と極左暴力集団。あの反対運動を擁護した瞬間に、朝日新聞は言論機関でも何でもない。ただの反日会社、反政府会社でしかない!

続いて、「沖縄は地上戦を経験し、いまも基地が集中している」。
確かに先の大戦中、沖縄は本土の人間には分からないくらいのご苦労をされた。米国の統治下に永らくあった。その事実から、だからと言ってなぜ「差別」になるのだ? まったく理解できない。沖縄に基地が集中しても知らんぷりしている姿が「差別」と捉えているのなら、これもまた底が浅過ぎ。地政学上の問題以外の何もない。

最後に、「所得が低い」。
もう何を言っているのか? というレベル。所得が低いことは「差別」される原因だと言うのか? 松下の文章中でこの「所得が低い」を「所得の低さなど様々な不利を強いられている」と書いているが、「強いている」のは日本国なのか?勝手な推測をすると、基地の多さが所得の低さを「強いている」とでも言いたいのだろうか?

沖縄県が意図的に県民所得計算を変更し、低く「見せている」が明らかになっている。通常に計算すれば最下位ではなくなる。まあ、高くはないが最下位ではない。松下は、次は最下位県(県名は書かないが)も「差別」されていると言い出すのだろうか?

松下(というか朝日新聞)は、沖縄が日本から「差別」されていないと都合が悪いのだ。沖縄を「差別」する日本。そんな日本を批判し沖縄を擁護する朝日新聞。こんなアホらしい構図を作っておきたいだけなのだ。

朝日新聞の論調が、逆に沖縄県に対して非常に失礼な物言いになっていることを朝日新聞は理解しないといけない。一般の沖縄県民は、迷惑なことだろう。

まあ、朝日新聞から言わせると、反日であってこその沖縄なのだろうが。ただ、朝日新聞が沖縄県民の代表のごとく書く基地反対活動家の、そのほとんどは元々の沖縄県民ではないという事実は、もうばれてしまっているぞ。