ガソリンスタンドで洗車をしてもらっている間、そのGSにあった朝日新聞の社説を読んでぶっ飛んだ(笑)。

6月11日社説「尖閣に中国艦 日中の信頼醸成を急げ」がそれ。中国の軍艦が尖閣諸島の接続水域に入り、日本政府が中国に抗議したことに対しての論調だ。

まず、「接続水域は(中略)他国にも航行の自由が確保されている」と中国の行動を過少評価した後、中国には抗議したのに同時期に同じ水域に入ったロシアには「抗議しなかった」と不満顔。

あとは、もうお決まりの「危機を煽るな」論。
「肝要なのは危機をあおるのではなく、目の前の危機をどう管理するかだ」
「海上保安庁や自衛隊が警戒を強めることだけで、不測の事態を回避することは難しい」

そして朝日新聞は、素晴らしい危機管理対策を提案する。
「幅広い分野で、重層的な対話の回路を広げていく必要がある」
「留学生など市民レベルの交流も、もっと増やしたい」

「もっと話し合え!」って・・・。まだ言ってるのか朝日新聞と思ったが、「留学生を増やせ」ってのは何?? 留学生を増やして市民レベルの交流をしたら、中国が尖閣諸島への軍事挑発を止めるとでも思っているのか? なんともまあ・・・。本気で考えているなら、ある意味凄すぎ。

朝日新聞は「対話のなかで、お互いの意図を理解し、誤解による危機の拡大を防ぐ」と締めくくっているが、あまりに能天気だ。まあ、いつものことだが・・・。

「意図を理解し」って、中国の意図は明らかじゃないか。中国は2013年から「尖閣諸島は核心的利益」と言い、妥協の余地のない国益だと公式に位置付けているではないか?

これを前提に行動している中国に対して、「意図を理解して」とか「誤解による危機」って、今ごろ何を言ってる??

朝日新聞が「留学生を増やして」中国と交流すれば平和になると考えるのは自由だが、これがどれほど「珍説」であるかは自明である。

おもしろ過ぎるぞ、朝日新聞!!