高校生のチアリーディング全国大会は、8月のJAPAN CUPと2月の高校選手権。

2月になったので、ぼちぼち高校選手権のために情報収集でもしようかと思っていたら、なんと既に昨年の12月に大会が終わっていた。今年度から高校選手権は12月になったらしい。

最終結果は後で書くとして、得点を確認すると
準決勝  梅花高      255.0点
     箕面自由学園   231.5点

なぁ~んと、23.5点も差がついてる!!
梅花高の255点は当然の得点として、箕面自由が231.5点とかなり低い得点。これは驚きだ。箕面自由の準決勝の演技を動画サイトで観ると、大きなミス(落下)が2回あり、そのうち1回はトップが床ぎりぎりまで落ち、さらにジェネラルスポッター(危険な落下防止をサポートする、後ろにいるおじさんたち)の助けを借りてしまうほどのミスだった。これは大きな減点になる。

高校選手権もJAPAN CUP同様、準決勝の得点の半分が持ち点として決勝に繰り越されるようになっていた。つまり、決勝の持ち点で11.75点もの差がついてしまった。箕面自由は決勝で梅花高を12点上回らないといけない。

高校選手権は準決勝・決勝を1日で行うため、気持ちを入れ替えるのが難しいと思うし、得点差も考えると非常に厳しい状況だ。さらには、先に決勝の演技を行った梅花高は、少しミスが出たが244.0点をマーク。箕面自由は256点以上出さないといけない状況。

そんな中、箕面自由の演技。


序盤で準決勝でミスのあった回転を入れてからのヒルヒル4基をきちっと決めると、3基のダブルツイストがズバズバ決まる。凄い・・・。準決勝で大きく落下した距離のあるトータッチ乗りもズバッっと決まる。

バク転でベースの上に乗ったトップが、スコーピオンからヒールストレッチへスイッチしてる。その両脇では、同様にバク転で乗ったトップがスケールからヒールストレッチへスイッチして、さらには1回転している! しかも2基。

歓声で聞こえずらいが音楽がベートーベンの第九(歓喜の歌)になっており、ラストの2-2-3(ベース2人、ミドル2人の上に3人のトップが乗る)のピラミッドが見事に決まった瞬間、音楽のごとく歓喜の渦の中、素晴らしい笑顔でフィニッシュ!

凄んげぇ~!!!

得点は256.5点。
梅花高をトータルで0.75点上回り、見事に優勝。箕面自由から見れば、書きたくても書けないくらいのストーリー。

彼女らにしてみれば、いつものことをいつものようにやれば、結果は絶対についてくるという自信があるんだろう。梅花高に12点負けているとか、256点以上が必要とか、関係ないんだろうな。それにしても、素晴らしかった。

でも、得点発表の時、すぐには優勝とは分からず(掲示板には順位が表示されなかったようだ)、バックステージに戻る途中に優勝を知らされたのか、喜びを爆発させた姿をみると本心は不安だったのかもね。(動画は演技後の得点発表まで観てね)

梅花高は、今回もあと一歩まで追い詰めたが残念な結果となった。このトータル0.75点の重みをかみしめ、夏のJAPAN CUPを目指して欲しい。

最後に、梅花高の準決勝の素晴らしい演技をどうぞ。




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