前回、朝日新聞・鯨岡記者のツイートを取り上げたが、この記者にちょっと興味が沸いたので調べてみた。(「朝日新聞記者 みんなに責められる(笑)」参照)

どうやら日経新聞から転職してきたようで、朝日新聞の生え抜き記者ではない。つまり朝日思想を教育されてきたわけではないということ。で、過去どんなツイート(私見)をしてるかというと、けっこう朝日新聞の論調とは違うことを言っている。

例えば、昨年の衆議院選の結果を受けてのツイート(長いので、そこそこ要約するけど)。「総選挙、結果が判明しました。選挙前と大きく変わらない感じです。はっきり言って、なるべくしてなったと思っています。民主党などはアベノミクスを『新自由主義だ』と批判しました。うちの紙面でもそういう論調の記事が多く見られました。社内の議論でも、多くの先輩らがそういう認識を持っていました。アベノミクスは新自由主義ではありません」。

元日経の記者だけあって、経済政策に明るいようだ。というか、朝日の他の記者が能無しというだけ。

また、安倍首相が経済団体に直接賃上げを要請したことも含め、「市場は失敗するのだから、政府が介入しなければならない。労使交渉に任せるのではなく、政府が賃上げに取り組む。欧米では左派の政策そのものです。それを日本の左派は『新自由主義』などと批判する。安倍首相にとって、見当違いな批判は痛くもかゆくもありません」至極まっとうなことを言っている。

さらには、「朝日新聞を含めて、左派リベラルが見当違いの批判を繰り返す。ここに日本の左派リベラルの知的怠惰が垣間見えます。『お馬鹿』で『見当違い』な批判を繰り返しているうちに、安倍首相に『賃金が上がった』『景気は良くなった』と追い詰められていった。それが実態ではないでしょうか」

まあ、アベノミクスを全面的に支持している訳ではないんだろうけど、それ以上に「経済を分かっていない左派」のトンチンカンな批判を批判しているのだ。

残念ながら、朝日新聞思想と違うことに対しては、理性を失い感情的に狂ったように批判する朝日新聞には、絶対に載らない内容だ(笑)。

また、1月末に朝日新聞がフランスの経済学者・ピケティを呼んでアベノミクスを批判させた時も、「日本人の悪いところだが、ピケティのような人物の話を聞く態度が極端のような気がする。一つは、一方的な絶対化をしてすべてを受容する。もう一つは、一方的なピケティ像を形作って自説の補強のために使う」と言っている。このツイートは、「日本人」を「朝日新聞」と置き換えた方がすっきりする。本当は鯨岡記者も「朝日新聞」って書きたかったんじゃないか(笑)。

そう言えば、この頃朝日新聞とテレ朝はピケティ絶賛一辺倒だったな。恥ずかしいくらいピケティを持ち上げていた。そんな態度を自分のところの記者に揶揄されているようじゃ、朝日新聞(テレ朝含む)もお終いだな(爆)。