4月14日に韓国アシアナ航空機が広島空港への着陸に失敗し、多数の負傷者を出した。この事故に関しては、まだ事故原因が明確になっていないのでうかつなことは言えないが、報道されている事象をオレなりに判断すると、韓国籍パイロットの「操縦ミス」。(韓国人ではなく韓国籍というところがミソだけど、今回は触れない)

もちろん「操縦ミス」のみが原因ではなく、その他要因の影響もゼロではないが、主たる原因はパイロットの「操縦ミス」。だいたいの人が、こう思ってるんじゃないかな?

ところが、どうしても「そうじゃない!」って朝日新聞・テレ朝は言いたいらしい(苦笑)。

事故翌日の4月15日には、さっそく報道ステーションが
「霧が出ていて視界不良だった」
「管制官が(計器着陸装置のない)東側から侵入させた」
と、広島空港の地形や管制官側に問題があったといわんばかりの報道を行った。

同様に朝日新聞も連日
4月15日
「アシアナ機、精密誘導なしで着陸 超低空で進入か」
4月16日
「アシアナ機事故、着陸基準下回る視界か 進入直前に悪化」
「アシアナ機事故の広島空港、濃霧の難所 山を開き造成」
4月21日
「事故前2分間で視界悪化 アシアナ機事故から1週間」
という見出しで報道。

そして記事の中でも
「パイロットが計器着陸装置を使えない状態で着陸」
「(広島空港は)季節によって霧や雲に覆われることが多い」
「弱い雨が降り、もやが部分的にかかって空港周辺の見通しは半径約6キロと良好ではなかった」
「広島空港は標高300m超の高台にあり、霧が発生しやす空港」
「管制官がいる空港では、日本一標高が高い」
などと、広島空港側の問題点(?)ばかり指摘。

この見出しを見れば、朝日新聞は明らかに日本側(広島空港)の問題だ!
と言っているのに等しい。

実はこれ、韓国ネット民と言ってることが一緒なんだけど・・・。
「日本の管制塔に問題があったのでは?」
「韓国人機長の能力が卓越していたから、みんな軽傷で済んだんだ。
自分の目だけを頼りに着陸させるなんてすごい。機長に感謝するべき」

極め付きは4月16日の朝日新聞・WEBRONZA。「パイロットをパニックに追い込む自動操縦システム」という記事の中で先月事故を起こしたドイツ・ジャーマンウイングズ(副機長の自殺)もエアバスA320機だったこととからめて、あたかもA320の問題だと言わんばかりの論調を行った。書いたのは朝日新聞OB・木成泰之という人物。

WEBでしか見られないところにこそっと本音を載せる。しかもOBに書かせて、直接の責任からは逃げを打っておく。なんとまあぁ~。

朝日新聞は、どうしても「広島空港」と「A320」のせいにしたいんだね。でも、こういうアシアナ航空擁護の報道をしても何の意味もない。逆にアシアナ航空や航空機全体の安全の問題を考えれば、マイナスになるってことすら理解できなくなっている。

いよいよお終いだね、朝日新聞。