朝日新聞が2月11日の文化欄に「売れるから嫌中憎韓」という記事を載せたことは以前書いた。(「朝日新聞は「嫌中憎韓」本が売れるのがご不満らしい(笑)」参照)

売りたいがために「嫌中憎韓」を煽る記事や本が多い。でも「週刊現代」は路線転換をし素晴らしい! というもの。朝日新聞が「嫌中憎韓」の元を作ったことには頬かむりし、よく言うわって感じだけど(苦笑)。

そんな朝日新聞に、週刊誌が反撃に出ている。日頃から韓国・中国を揶揄した記事が多い「週刊新潮」「週刊文春」は、朝日新聞を名指ししての記事が載るようになった。

3月13日号(3月6日発売)の両誌はこんな感じ。

週刊新潮は「ご無体な隣人『韓国』への返礼」という特集の中で、「捏造記事を書いた『朝日新聞』記者の韓国人義母『詐欺裁判』」と題し、植村隆の捏造記事と韓国人義母の賠償金詐欺の件を書いている。

同様に週刊文春も「『慰安婦問題』A級戦犯朝日新聞を断罪する」と題し、やはり植村隆の捏造記事と韓国人義母の賠償金詐欺の件を書いている。

文春の記事の方がボリュームがあり、盧泰愚韓国大統領(当時)の「(慰安婦問題は)日本の言論機関がこの問題を提起し、我が国の国民の反日感情を焚きつけ、国民を憤激させてしまいました」という、率直な言葉を載せている。

新潮・文春だけではなく、「週刊ポスト」にまで、3月7日号(2月24日発売)、3月14日号(3月3日発売)と2週にわたり「『嫌中憎韓』が売れるのは朝日新聞のおかげです」「『日本の恥』を海外に広報する『ご注進メディア』朝日新聞の罪」と書かれる始末。

週刊ポストは小沢一郎と民主党が大好きで、くだらない「よいしょ」記事が多かったんだけど、小沢一郎も民主党も落ちぶれてしまい、最近はもっぱら反安倍首相記事ばっかりだった。そんなポストが、朝日新聞に他誌と同様に扱われたことが気に入らなかったようで、朝日新聞に反撃に出ている。ただ、3月14日号に「『日本の恥を』海外に~」と見出しをつけているように、日本の「悪い」所を朝日新聞が海外に「ご注進」しているという内容なので、多少違和感を覚えるけど。

いずれにしても、朝日新聞は「嫌中憎韓」感情の大元が自分であることをよく認識し、謝罪から始めないといけない。慰安婦問題、靖国問題、歴史教科書問題。すべて朝日新聞の捏造や恣意的記事から始まったものだ。

「嫌中憎韓」を煽って本や週刊誌を売るようなことをするなと書く前に、朝日新聞の存在そのものが「嫌中憎韓」を煽っているという認識を持つべきではないの?